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闇夜の雫【FF15】

第2章 中編




ーーーこの星の犠牲になるのならば、好きにするがいい。

神はそれだけいうとその場から消えようとしたが、それをアーデンは止めた。

「折角来たんなら、1つだけ叶えて欲しいことがあるんだけど」

アーデンの言葉に一瞬彼の真意を探るような目で見られたが、了承の言葉が返ってきた。


「オレの中にあるユーリの記憶、消してくれない?…たぶん、復讐の邪魔になるから」

どこか皮肉気味に笑ったアーデン。


ーーー次に目覚めた時、闇に負けてはいけませんよ


きっと彼女は、アーデンが復讐に生きることを良く思わないだろう。

だけど、もう決めたことだった。
















ーーー……その願い、聞き入れよう。


神がそう言うと、アーデンは光に包まれた。

脳裏に浮かんでいくのは、ユーリとの記憶。

決して多くはないその思い出は、1つ1つ砂の様に消えていった。

























ーーー人の記憶というものは、完全に消えるものではない。それだけは忘れるな。









アーデンが再び意識を失う瞬間、そんな言葉が聞こえた気がした。









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