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闇夜の雫【FF15】

第2章 中編



遠のいていく意識の中で最後に見た光景。

侵入者に気づいた兵士達がユーリを囲む。

それでもユーリは歌うことを止めなかった。

そして、痺れを切らした兵士達が彼女を斬りつけていく。




ーーーやめろ



幾つもの刃が彼女を貫こうとも、彼女は立ち続けた。

アーデンから目線を逸らすことなく、そっと微笑んだユーリ。


ーーーやめてくれ

ユーリの手には、アーデンが渡した指輪があった。

そのぶかぶかの指輪に愛しそうに口づけを落とす。













ーーーお願いだ、誰でもいい…彼女を



指輪に口づけを行いながら、彼女は静かに血だまりの中に倒れ込んだ。





























ーーー彼女を、助けてくれ…












アーデンの悲痛な叫び声が、闇の中で木霊していった。







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