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闇夜の雫【FF15】

第1章 前編



「それでは、アーデン宰相。安らかな眠りを」

「随分と切り替えが早いんだね」

「もしかして怖気づいたんですか?」

「まさか」

ユーリが剣を構えると、その瞳を伏せた彼。
傍から見たら丸腰の彼が武器を持っているとは思わない。

いや、あの分厚いコートの下がどうなっているのか分からないが、そんなことどうでもよかった。


「…」


ユーリは地を蹴り、無駄な動きは一切なく、その刃を彼に向けた。



さぁ、この茶番劇をさっさと終わらせろ。







どうせ、最後は嘲笑って私を殺すのでしょう?







それならば手加減などする必要はなかった。




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