第4章 其の四★加州清光
「主?何考えてるの?」
加州の手が瞬時に止まり桜華の顔を覗き込んでいた。
突然に現実に引き戻された気がして恥ずかしさが増す。肌蹴ていた着物を思わず擦り上げて顔を背けた。
「…か…かしゅうさま…」
「んっ?」
「もう…そのっ……」
はっきりしない桜華にしびれを切らす加州。しかし乱暴な事をするつもりは毛頭ない。そっと桜華の手首に唇を当ててチュッとかわいらしい音を立てた。
ペロリと舌を這わせて、桜華の力が抜けたのを確認してからもう一度彼女の着物を開かせる。
露わになってしまった胸に顔を赤くしたまま顔を背けた桜華に加州はほほ笑んだ。
「愛してるんだ主の事。主の全部が大好き」
「加州様……」
「主は?俺の事、好き?愛してくれる?」
大事な初期刀である。嫌いなわけがない。
桜華が頷けば加州は嬉しそうな顔を浮かべて彼女の帯を解いていく。
硬くなった胸の突起に舌を這わせ、身体のラインをなぞりながら下半身へと手を伸ばした。
得も言われぬ感覚に身体を捩らせる桜華の奥から鳴き声が聞こえ始めると、加州の手は自然と彼女の秘所へと到達する。
下着の中へ手を滑らせれば、ぬるりとした感触と共に桜華の嬌声が響いた。内腿に入った力が加州の手を押さえこんでいる。
「主、力抜いて」
優しく諭す加州の声に桜華の足の力が解かれていく、それと共に彼の手が桜華の膝を押し開きあられもない格好をさせられてしまった。
恥ずかしさに顔を隠す桜華であるが、すでに加州の手の内であり、抵抗する気持ちも薄らいでいる。