第12章 其の十二★燭台切光忠
奥まで咥え込まれたモノは、厭らしく蠢く彼女のナカで更に大きさを増していく。
燭台切は一切動いていないのに、桜華が腰を揺らすものだから、刺激が全く収まらない。
快楽の涙を浮かべた桜華の瞳、燭台切はその涙をぬぐい取って、口づけを落とした。
「主……とても心地いい。キモチいいよ」
「んっ、燭台切さま……」
今まで一番大きいのではないかと思われる燭台切のモノは彼女の中でビクビクと跳ねる。
「動いていいよね」
燭台切は、そう言って彼女の返事は聞かないままにその身体を揺さぶり、突き上げ始めた。
彼の動きと共に桜華の嬌声が上がる。
震える快感に、愛液の量がどんどん増える。擦り合わさる結合部からは卑猥な音と香りと溢れる液体が混ざり合い、我を忘れてそれを貪った。
背後から愛の言葉を囁かれ、下からの突き上げに身体はどんどん昇りつめていく。
桜華が言葉とも、何とも取れぬ声を上げ、今日一番の締め付けを彼に与えると、間もなくして燭台切は彼女のナカへと神気を吐き出した。
それを吸い上げんと、更にヒクつく桜華の秘口は再び燭台切のモノを熱くするのに十分な刺激を与え始める。
「愛されてると取っていいのかな?」
燭台切は桜華のナカに入り込んだまま、その熱と硬さを取り戻し、今度は彼女の身体を四つん這いに倒して背後から大きく突き動かした。
背中に口づけと印を残しながら、その小さな体を揺さぶって、己の欲を打ち付ける。
再び欲を吐き出すまでの間に、桜華は深く気を遣ってしまったようで、気づいた時には眠りの中に落ちていた。
燭台切が彼女のナカから自身をゆっくりと抜き出すと、軽く身じろぎした桜華のナカから収まりきらなかった白濁が流れ落ちる。
自身が吐き出したものなのに、彼女のナカから零れたものだと思うと、美味そうだと思ってしまうのは重傷だと自分を笑った。
スヤスヤと眠る桜華の唇に優しく口づけを落とし、燭台切は体内に漲る彼女の霊気を再確認する。
「ありがとう、主。とっても美味しかったよ、ごちそうさま。後片付けは任せてね」
聞こえてはいないだろう礼を告げると、いそいそと彼女を整えていった。
もっとおかわりが欲しいと思いながら、燭台切は満足げにほほ笑むのであった。