• テキストサイズ

君との距離は3yard 【アイシールド21長編R18物語】

第11章 Sp Two stage Butterfly


歓声が沸き起こる。

栗田「凄いよ!波音ちゃん!背が高い男子と競り勝っちゃうなんて!」

彼女は信じられなかった。
あんな高い選手相手に2段ジャンプでボールを取れるなんで本当に思ってもみなかった。

ヒル魔「糞アマの奥義、デビルバットバタフライ。」

悪魔の蝶が魅せる難儀な技。
この2段ジャンプはそう呼ばれるようになった。

「20ヤードゲイン!」

「35ヤードゲイン!」

「タッチダウン!!」

このジャンプのお陰で次々と点を取れるようになっていった。

圧倒的な大差で終盤に差し掛かった時

ついに脚が泣き喚いた。

包帯を巻いた膝を触ると他の所よりも酷く腫れていることが分かる。

「鏡…やれるか。」

声のある方へと見上げるとヒル魔の姿があった。

「…当たり前だろ。余裕。」

「…ケケケ、そうか。」

彼は何も言わなかった。
彼女の力を信じたのだろう。波音なら限界を超えてくれるって。

「Set!Hut!Hut!」

掛け声と同時に走り出す。

最後まで自分を信じた。
脚がどんなに悲鳴を上げていても諦めずに全力を出し切った。

「試合終了!」

やり切った。1分、1秒まで。
/ 111ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp