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君との距離は3yard 【アイシールド21長編R18物語】

第11章 Sp Two stage Butterfly


「ごめん!栗ちゃん。今日は水泳、午後練あるからアメフトは出来ないってヒル魔に言っておいて。」

「う、うん。」

授業終了後、慌てて去っていく波音。
冬なのにも関わらず試合があるそうだ。
期待されていた彼女にとって試合を休む訳にはいかない。

ベストタイムを更新したい。
やはり水泳魂は尽きることは無く練習は怠らなかった。

アメフトをやり始めてからも彼女は両立させた。

アメフトの方でも無名のチームとの練習試合があるようで勝たなくではいけない。

だからヒル魔は背が小さくても取れる波音の事をWR(レシーバー)として使ってきたのだろう。

「45秒サイクル!50m×20本いきまーす!1番よーい、ソーレッ!」

水泳の方でも全力を注ぐ。
クロールで50mを45秒で泳ぎそれを20本繰り返す「45秒サイクル」

休みは一切無し。ひたすら20本終わるまでやり続ける。
終わっても次は55秒サイクルでバタフライを50m×20本。

体力と忍耐力、精神力迄鍛えられる。
果てしない。1秒でも遅れたらその1秒を取り戻さないといけない地獄。

アメフト地獄と水泳地獄。今、その2つをこなしているのが鏡波音という女なのだ。
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