君との距離は3yard 【アイシールド21長編R18物語】
第1章 26298時間21分後の再会
あの3人の中で1番初めに出会ったのは栗羊羹だった。
「1年1組…あ、ここだ。」
その時からこんな感じの性格だったから、親からも先生からも「もっと女らしくしなさい。」って言われてきた。
まぁ、その話は置いといて。
良寛と同じクラスになったのがきっかけ。
その時から既に大きくて…第一印象は逞しそうって感じだった。
「栗田良寛です!アメフトが大好きでいつかアメフト部を創ろうと思ってます!よろしくお願いします!」
アメフト部を創るっていう自己紹介で結構インパクトがあって…その時の言葉は結構頭に残ってる。
「次、鏡!」
「あ、はい!」
いつの間にか自己紹介の順番がきてて、焦ったっけなぁ。
「え、っと…鏡波音です。スポーツクラブで水泳やってます。その、自分、…まぁ、よろしくお願いします。」
こんな変な自己紹介でも、とりあえず無事に終わった訳で。
この時間の後、良寛が声掛けに来たんだよね。
みんなに声を掛けてるみたいだからあたしもその内の一人に過ぎなかったんだけど、その時はまだアメフトのサポートしてるとは思ってなかったし、アメフト部が本当に創られるとは…考えもしなかった。
「ねぇ、鏡さん!僕、栗田良寛です。よろしくね!」
「え?うん、よろしく。」
第二印象、凄くいい男!
だってこの時期の男は女子に挨拶なんてしないもん。
身体は大きくても心はイケメンだって思ったのさ。
「鏡さんは水泳やってるんだね!」
「まぁね。それなりにやってるかな。若干強制的にやらされてる感あるけど…。」
「そうなんだ…ねぇ、今度さ、僕の練習見に来ない??」
「ん…?うーん、まぁ重なってなけりゃ、行ってもいいぜ。」
「本当?!やった〜!」
「ただ、アメフト部に入れねぇ。あたしは一応水泳やってんからな。」
「う、うん…それは分かってるよ。」
「…ま、気が向いたら行ってあげるから安心しろよ。」
あたしはこの時、まだ水泳に本気を注いでない頃で喧嘩とか毎日していた。だからこんなの子が自分に話し掛けてくれるのは驚いたけど…嬉しかったな。
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