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君との距離は3yard 【アイシールド21長編R18物語】

第8章 滅私奉公


1週間経っても波音は来なかった。

数日後には関東大会の日程抽選があるのだが…来る気配がしない。

まもり「流石に心配ね…。」

栗田「学校にも来てないみたいだし…。」

セナ「じゃあ、皆でお見舞いに行きませんか?」

セナの意見に皆、賛同する。
だがやはりあの男は許しはしなかった。

ヒル魔「見舞い行くぐらいなら、デスゲームに向けて練習しろ。対戦相手決まったしな。」

セナ「え?!何処ですか?!」

次のデスゲームの件で話を変えようと試みる。
結局、家に訪れる件は無くなったそうだ。

──────

午後7時半。

波音の家にピンポン、とチャイムの音が鳴る。

「は〜い、あ、ヒル魔くん!」

「どうも、こんばんは。波音さんのお見舞いに参りました。」

手に持ってきた花束を差し出す。

「そんな、大袈裟よぉ〜。でもありがと。まぁ上がって。」


花束を見て苦笑をするも有り難く姉は受け取った。
ちなみに余談だが、彼女2人の事は脅迫手帳には載っていない。
姉妹も姉妹で裏がありそうではあるが、波音の事に関しては湊が自分から話し出してしまうそうで、ヒル魔は脅す時には大助かりしている様。
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