君との距離は3yard 【アイシールド21長編R18物語】
第7章 泳ぎ舞う蝶
ヒル魔が入った後波音もシャワーを浴びて着替える。
「着替えたか。行くぞ。」
「行くって…何処に?」
と行ってる間に既に彼は外に出ていた。
「もう…人の話聞けっつーの。」
首元の跡の上に大きめの絆創膏を貼ってヒル魔の家を後にした。
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「うわぁ!ショッピングセンターに入ってるスポーツ用品店は広いなぁ〜。」
「俺はアメフトの道具見てくっから、別の所見てきていいぞ。」
買い物に出掛けるなら早く言えばいいのに。と思った波音だがショッピングセンターだとは知らず、1人で盛り上がる。
アメフトの武具などを買いに来たらしいが波音はいまいちよく分からない為、他の所を見る。
とあるコーナーで足が止まった。
そこは競泳用の水着やゴーグル、スイムタオルまでズラリと置いてあった。
凄い数の水泳道具に魅入ってしまう。
彼女の使っていたSPEEDの水着モデルもあった。
あれで日本選手権に出てたんだっけなぁ…。
青いラインが入った水着を手に取って頬を緩める。
あの時まで頑張れたから…良かったのかな。
懐かしそうに水着を見ていた。
そして悲しそうな表情だった。
「あれぇ?もしかして波音先輩ですかぁ?」