君との距離は3yard 【アイシールド21長編R18物語】
第6章 ☆学園祭の裏側
きっかり15分でお風呂から上がり胸にバスタオルを巻く。
タイミングを見計らっていたのかバスタオルを巻いてすぐに彼は現れる。
「大人しく待ってろ。」
ポンと頭を軽く叩いて妖ちゃんはお風呂に入った。
自分はベッドに戻り服を着ようとする。
い、いや…重ねるとは言ってもやっぱり裸になるのは…恥ずかしい。
あ、でも今日着替え持ってきてなかった。
せ、せめて今日着てきたパーカーだけでも着ないと。
「おい、なに着替えようとしてんだ。」
いつの間にか彼はお風呂から上がってバスタオル姿だった。
腹筋がくっきりとシックスパックに割れていて、マッチョという感じでもないが男らしい体付きをしている。
「えっと…恥ずかしいから着よっかなって…。」
「服を汚したいって言ってるようなもんじゃねぇか。」
「服が汚れる?」
「当たり前だ。汚れるに決まってるだろ、お前本当に馬鹿だな。」
そんな事言われても…初めてだから分からないよ…。
「ま、それもいいかもしれねぇけどな。帰る時に大変な事になるだろうが…ケケケ。」
「着替えません!着替えません!」
汚れた服で帰るのは嫌だ。
あたしは眼鏡を取って首を全力で横に振った。
不敵な笑みで笑う彼は少しだけ怖かった。
でも、いつもの怖さではない気がする。
あたしは恐る恐るベッドの縁に座った。