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君との距離は3yard 【アイシールド21長編R18物語】

第14章 『天才とは努力する凡才のことである』


〜いずみside〜

初めて会ったのは入学式。

僕の背がまだ小さかった頃、波音と楓に出会った。

一言で言うと2人ともとても変だった。

波音はいつも顔や手足を怪我していた。
楓はスケッチブックを手に持っていてね、色んな人を睨んでいるようだった。

初めて話しかけたのは入学式からの次の日で。
少し…いや結構怖かったけど、勇気を持って話しかけることにした。

「…ねね、波音ちゃん。遊ばない?」

「…あ?…何すんだ。」

「僕と…フリスビー!」

「フリスビーってお前…」

僕はフリスビーを持って笑顔で返答を待った。

「…仕方ねぇ。いいぞ。でも2人でか?」

「あ、うん…他…いないし…あ。」

その時丁度絵を描いていた、楓がいてさ。
その子も怖かったけど…話し掛けたんだよね。

「楓ちゃん。」

「……何?」

「波音ちゃんと一緒にフリスビーやろうよ!」

「…やだ。」

「そ、そっか…嫌、だよね。」

僕はとても落ち込んだ。友達になれると思ったのに。


「……もう、30分だけね。……下手でも文句言わないでよ?」

「え…!うん!」

「まぁ…3人ならいいんじゃねぇ?」

そして僕達はそのフリスビーで2時間も遊んでしまったんだ。
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