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君との距離は3yard 【アイシールド21長編R18物語】

第14章 『天才とは努力する凡才のことである』


「…そうかそうか。僕は君が頑張っていると思っていたよ。」

城ヶ崎が波音の頭を撫でた。
城ヶ崎の暖かい手の温もりが伝わり、波音は目を閉じる。

「全く…私達がいなくても気張りなさいよ。男っぽい性格して女々しいんだから。」

蓮見は波音の両頬をつまみ伸ばした。痛くないぐらいの強さで伸ばした波音の顔はまるで半魚人のような顔だ。

この姿に美水女子の2人は笑い合う。

泥門の3人は置いてけぼりだ。

流れに飲まれないようにヒル魔はじゃれ合いの邪魔をした。

「てめぇら、波音との関係を話やがれ。」

ヒル魔の声で女の子2人は顔を見合せる。

「おやおや、中々癖のあるの男の子だね。嫌いじゃないよ。」

「…余裕が無さそうに見える。」

「グダグダ話してんじゃねぇ。」

どんどんヒル魔の機嫌が悪くなっているのがわかる。
ムサシは2人を軽く睨み、栗田は焦る。

「……ファミレス。行かない?」

蓮見は近くにあるファミレスを指さした。

チッ…と舌打ちをしたが、確かに話が長くなりそうだ。
3人は蓮見の提案をのみ、ファミレスへ向かった。

波音は城ヶ崎と蓮見にべったりくっついている。

ムサシ「おい、波音。お前そんな性格だったか?」

「うるせぇ。こいつらはあたしにとって大事な奴なの。」

城ヶ崎「やれやれ、懐くのも少々困りものだ。さて…」

城ヶ崎と蓮見は過去を話し始めた。
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