君との距離は3yard 【アイシールド21長編R18物語】
第14章 『天才とは努力する凡才のことである』
なぜ学校は推薦取り消しを許した?
何故、不良の阿含を入学させた?
考えても考えてもあたしは神龍寺学院に不信感を募らせるばかりだった。
この世には凡才の居場所はないのか?
凡才は天才には勝てないのか?
いや違う。1%でも勝てる方法はある。
勝てるためには手段を選ばない。0.01%でも勝率があるなら探す。それがきっと泥門デビルバッツだと思う。
でも…神龍寺ナーガを倒せるのだろうか?今の状況で?
「………あれ、もしかして、波音じゃないか?」
「…あら。」
「…お前たち。」
下を向いて道を進んでいたら、あたしにとって懐かしい顔ぶれが目の前にいたのだ。