君との距離は3yard 【アイシールド21長編R18物語】
第2章 100%の努力
どうやらデビルバッツはデスゲームという練習試合をしていて、負けた時点で関東大会を辞退するらしい。
「…そんな事するなんて、お前らしいな。次の相手は…賊学か。賊学と言えば不良チームで有名だったが葉柱ルイが来た事で実力が付いてきた舐めてかかっちゃいけねぇ学校だな。巨深ポセイドンに負けたか…まぁ、メンタルの弱さも原因にあるだろう。体格差もあるとは思うけど。」
「ケケケ、流石は糞アマ。情報収集と分析判断は余裕みてぇだな。」
練習後、ヒル魔とのミーティング。機械が苦手なまもりさんも今日は帰り、自分が残ってパソコンで情報収集と特徴の分析をしていた。
元々パソコンを使うのは悪魔であったが、あたしが入った事でもう1台マネージャー用を買ったのだ。
「そんで、葉柱の実力をどう見る?」
「そうだな…腕が長いの長所として取り入れ、そこに握力、腕力…それと手首の柔軟性が加われば手強い相手になっただろう。…まぁ、あいつも卒業みてぇだからもう無理なんだろうけどな。」
「…合格だ。情報処理能力は抜群なのに数学が出来ねぇ事だけが痛手だな。数学出来ねぇんじゃ、経理のこと任せられねぇだろ。」
使えねぇな、と言わんばかりにパソコンを置いてる机を蹴ってくる。机が壊れるだろ、それに見にくいわ。
「数字見たら眠くなるし、訳分から無くなるから経理なんざ御免だね。経理よりも衣装製作したいもんだ。」
「おやおや?糞アマちゃんはそんな女の子らしい趣味やってたんですかぁ?」
「煩い、こう見えても家政系の大学志望なんだよ。それに女の子らしいって…あたしは女だ。らしいもらしくないもありゃしないだろうが。」
からかってくる彼を見てるとやはり腹は立つ。
でも憎めない奴なんだよな。