• テキストサイズ

君との距離は3yard 【アイシールド21長編R18物語】

第12章 神龍寺ナーガ


会場の中に入るとそれはそれは…高校アメフトではすごい有名な人達ばかりだった。

「や、やば…。」

栗田「波音ちゃんは生で見るの初めてだもんね。」

「王城の進清十郎…かっけぇ。あぁ、早撃ちキッド…ダンディ…あ、あれは桜庭春人ぉ!ちょ、イケメン多すぎ!」

あたしは1人で勝手に興奮してニヤけた口元を抑えながら壁をガンガン叩いていた。

黒木「あんなマネで大丈夫かよ。」

十文字「乙女な部分もあるってことだ…。」

戸叶「これぞギャップ萌え…。」

そんな声が聞こえて咳払いをして平然とした態度に戻る。

多分、アメフト部の人達はあたしが水泳の全国大会に出ていたことは知らないだろう。誰一人騒いでなかった。

巨深の水町がいたら騒いでいたかもしれないけど、あいつもいないしね。

懐からいつもの棒付きの飴を取り出し口に含む。
今日の味はソーダ。シュワシュワ感で口の中が踊っている。

こんな感じで時間を持て余しているうちに抽選の時が来る。

王城、西部、白秋、太陽、…順々と引いていき泥門にも番が回ってくる。

セナが代表で引いた番号は5番。
王城とはすぐに当たらず、西部も決勝戦まで当たらないようになっていた。

栗田「いいところ引いたんじゃないかな?」

モン太「王城とは準決勝で当たるんすねぇ…。」

次に引くチームを確認する。
学校名を見た時、自分の顔がいつもより強ばった気がした。

バタン、と大きな音が扉の方から聞こえる。

寺院にいるようなみたいな制服。
関東大会の中で唯一の男子校。
そして、この大会9連覇中の強敵。

その名は

「神龍寺ナーガ」
/ 111ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp