君との距離は3yard 【アイシールド21長編R18物語】
第12章 神龍寺ナーガ
〜波音side〜
関東大会ブロック抽選会。
この日は1回戦目の相手が決まる大切な日。
なのに。
「い、痛てぇ…。」
体力は満タンなのに。
どうして腰が痛いのかなぁ?!
「ケケケ、昨日の糞アマ、エロかったなぁ〜。」
後ろから聴こえてくる揶揄いの声は昨夜肌を重ねたあの糞悪魔である。
「…ヒル魔ぁ!!」
普通の声で言ったら他の人に聞こえるでしょうが!
ケケケと笑っている彼の横で栗ちゃんが困った顔をしている。
「栗ちゃん、どうしたの?」
栗田「いや、普通にあの二人遅いなぁって思って…。」
「あの二人?」
ムサシ「セナとモン太だ。」
まもり「そういえば…まだ来ないわね、あの二人。」
時刻は8時55分。
集合は9時だと聞いているがセナくんとモン太くんがいない。
他の人は揃っているのに。
雪光「あ、来ましたよ。」
電車に乗り遅れたのかただの寝坊かは知らないけど、急いでこの場所に現れる2人の姿があった。
「ケケケ、遅れた奴は地獄行き!」
9時なった刹那、ヒル魔は爆弾みたいな物をセナくん達に投げ付ける。
小さい爆発音を鳴らしながらバチバチと火花が散りセナくんとモン太くんはうわああぁ、と叫んでいた。