第2章 最終兵器 ⚠
急いで自室に戻りラフなTシャツと短パン姿に着替える霜眞。
…わああああああああがっつきすぎちゃった...りゅーちゃん引いてないかなぁ…思い返しただけで恥ずかしい…どうしようこの後まともに顔見れないよぉ…。
おぼつかない足取りで階段を降り田中の元へ向かい何事も無かったように振る舞う。
「おまたせ〜♪」
戻ったらテーブルの上のグラスや食器はシンクへ下げられていた。余った料理は丁寧にラップがかけてある。
「食器下げてくれたの!?ありがとう♪」
「このぐらい当然よ!」
「忘れ物ない?」
「ない!」
玄関で最終確認をする2人。たった数秒だが2人にとって長い沈黙が訪れる。耐えられず先に口を開いたのは…
「じゃ、また明日な!」
「うんっ♪………りゅーちゃん!」
ドアを開けて帰ろうとする田中を引き止める。
素足のまま近付き、ちゅっ…とキスを落とす。お互いの唇が触れ合う瞬間はこれが初めてだ。ふっと自分の精液と霜眞の甘い香りを混ぜた風が鼻腔をくすぐり、さっきまでの出来事が夢では無いと教えてくれる。
「また…明日♪」
「…おぅ」
(ガチャン…)
重いドアの音が響く。
その拍子にゾクゾクッと全身に甘い痺れが走り、彼の肉竿はまた熱を帯びていった。
ヤバいヤバいヤバい…!!!!そーまってあんな積極的なのか!?…というか最後のあの服なんなんだよかわいいな!!股間にクるわ!!!まだ心臓バクバクいってるし抜かねぇとダメか……終わった後淡々としてたけど、もしかして………イヤイヤそんなこと考えたくない……………もし、あのまま最後までしてたら…
――――田中宅
「ただいま……」
「おかえりー!久しぶりのそーまん家どうだった??」
「…」
「無視すんなよ!姉ちゃんに対してなんだその態度〜!」
「…」
「ちょっと、りゅー!」
(ガチャン)
帰って来て早々返事もせず風呂場に直行する弟を見つめる姉、冴子。
「ったく、いつから姉不孝になったんだアイツ?」