第2章 最終兵器 ⚠
「…緊張、ほぐれた?」
「お、おぅ…ありがとな…」
お互い気まずい雰囲気になり顔を紅潮させ、目線を合わせられずにいる。
「りゅーちゃん…どうするの?」
「どどっ、どうするって…」
「…だから…これ…」
「う゛っ…!」
霜眞はぐりっと腰を動かし興奮を隠しきれないモノをどうするか聞く。
まずい、今の一撃で本格的に勃起してしまった。
そーまの胸と太ももが密着してて柔らかくてあったかいしよくよく考えたらこれで完全勃起しない方がおかしい。
「…手でしてほしい」
「うん…」
ソファーから降り、膝立ちをする霜眞。
抑えきれない熱に触れようとした時、
『ああああああ!!!!!やめっ…なんてことしてんだよ!!!』
((ビクンッ))
ホラー映画をつけっぱなしにしているのをすっかり忘れていた。
主人公の叫び声に驚き身体を震わせ身を乗り出し、田中は速攻テレビの電源を消した。ふぅ…とため息をついてソファーに座り直す。
「くっ…ふふふっふ…」
「?」
「タイミングッ…悪いね、ははっ」
目の前に股間があることを忘れてなにを笑っているんだそーま。
「私もかなり緊張してたから少しラクになったかも…さっきのまま触ってたら力加減ミスってそうだし♪」
「冗談ですよね霜眞さん…」
「冗談冗談♪」
幸か不幸かホラー映画のおかげで気まずい空気が和らぐ。
「…じゃあ、触るよ?」
恐る恐る触れた途端、ピクンッと脈打ち思わず手を引っ込めてしまう。
「わっ…動いた!」
「そんなビビるか?」
「だってビックリしたんだも〜ん…突然動くから…」
と言うなり両手で包み込み、愛でるように上下に動かし甘い刺激を与える。
「あっ…」
爪の先で鋒をかりかりと刺激したり、指の腹で撫でたり様々な快楽が田中を襲う。自分が想像でシていた時より倍の快感に息を荒くする。
「はぁ……ちょ、そーまっ…」
霜眞は気にかけず…と言うより彼の声が届かないほどの集中力で刺激を与え続けていた。必死に触り続ける姿は健気で欲望をより硬くさせた。
「なぁそーま…直に触ってくれないか?」
右手で霜眞の頭をやさしく撫でながら要求してみる。
ハッと顔を上げようやく声を掛けられたことに気付く。