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短編集【ONE PIECE】

第4章 移り香と遠き星※


気が付くと、俺は薬を飲ませながら舌を絡めていた。
全て飲みきってからも、激しく貪るように舌を絡めとり、必要以上に深く口付けを続けた。

「ンぅっ……ふ…ッ……」

xxxxから零れる弱々しい声に、自身がぞくぞくと欲情していくのが分かる。
そっと唇を離すと、苦しそうに息をするxxxxの口の端からは水が伝い、透き通る肌の下には薄らと赤味が帯びている。
堪らない色気を放つ様に心音が高まり、xxxxをもっと味わいと訴える。
しかし、意識の朦朧とした相手にこれ以上最低な行為はできないと、ギリギリのところで罪悪感が勝った。
何より、こんな形でxxxxを手に入れたとしても、後悔だけが残ると思った。

この頃から俺は、xxxxに抱く感情の正体に気付きつつあった。


このままではまずいと思い立ち、島に上陸する時は女を買った。
俺が女を買うことは珍しいことだった。
しかし、間近に極上の女を置いておきながら、まして裸を見ているというのに手も出せずにいることに対して、溜まった鬱憤を放出せねばならない。
俺は無意識のうちに、xxxxと同じ髪色や目の色、面影の似た女を選んでいた。
xxxxと重ねて抱いても、一時の支配感は得られるものの、完全に満たされることはなかった。
それでも、行き場のない情欲を溜め続けるよりはいくらかマシだったし、xxxxに手を出さずにいられた。


xxxxが完全に歩けるくらいまで回復した後は、xxxxを連れて島に上陸する日が増えた。
島に立ち寄る時は毎回xxxxを連れ出すわけではなく、その島の治安やxxxxの体調が良い時、或いは必要物資がある時だけにしている。
そのため、xxxxを連れていない時だけ女を買っていた。

今日も酒色帰りに船に戻ると、クルーはまだ戻っていなかったのでxxxxの部屋に向かった。
ちょうど投薬と包帯を変えるの時間だ。
部屋に着くと、xxxxはベッドで身体を起こし本を読んでいた。

「もう戻ったのか」
「あぁ、熱は下がったか?」
「そうみたいだ。薬の時間だな」

そう言うとxxxxは慣れた手つきで、全く恥じらうことなく衣服を脱ぎ肌を晒す。
こちらも何食わぬ素振りで滑らかな肌に触れ、胸元の包帯を解くと、張り艶のある胸が露わになった。



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