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短編集【ONE PIECE】

第4章 移り香と遠き星※


傷だらけの身体も、持ち前の回復力でずいぶんと治ってきたように思う。

俺はまだ目を覚まさないxxxxを毎日介抱した。
手術痕は多く残っていて、傷の経過観察と投薬、抜糸や包帯の交換が必要だった。
能力を使っても良かったが、xxxxの負担になるので極力普通の治療を施した。

施術中は当然、xxxxの裸を見ることになる。
救出直後はそれどころでなかったが、落ち着きを取り戻した今、正直目のやり場に困っていた。

傷つき眠っていても彫刻のように美しい顔、透き通る肌、嫋やかな胸とそれを強調するくびれ。
女性らしい線の細い四肢をしているが、しなやかで強靭な筋肉が無駄なく付き、他の女にはない柔らかさと張り、色艶を兼ね備えている。
どんな無欲な男でも、目が眩んでしまうだろう。
医者としての責務を全うすることに集中したくても、これでは相手が悪すぎる。


最初のうちはまだ良かったが、傷が治り始め半分覚醒し出した頃はかなりきつかった。
裸にした状態のxxxxに、薄っすら開いた瞳でぼんやりと見つめられたり抜糸の際痛そうな声を出されると、情事の最中を想起させられた。

ある日、経口投与する必要のある液状の薬を、口移しで飲ませたことがあった。
無理矢理飲ませる方法は他にもあったが、これが一番xxxxの身体に負担のない方法だった。

ベッドに横たえるxxxxを横抱きにし、細い顎を持ち上げ口を開けさせる。
薬を口に含み、唇を重ねゆっくりと流し込んだ。
漏らさぬように完全に口を覆ってやると、xxxxは少しずつ飲み込んでいく。

二度、三度と口移しするうちに、柔らかい唇の感触にどうしても魔が射しまう自分がいた。

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