第2章 狂い
「通して…い!…家…です!」
遠くの方で警察官に向かって何かを訴えている男の声が聞こえた
「どうたんだ」
「申し訳ありません。スミス警部、こちらの方が…」
「どうしましたかな?」
「ここは俺の家だ!どうして入れてくれなんですか!妻に何かあったら…!」
イーサンは訴えかける男がジョージだと確信した
「ジョージ・エバンズさんですな。奥様であるリリーさんはお亡くなりになりました」
「っ!何言ってるんです!妻は今朝まで…」
「ある方の通報でこちらに来たのですが…」
「と、とにかく!なかに入れてもらえますよね?!」
「えぇ…ですが奥様は…」
「いい!自分の目で確かめますから!」
そういいジョージは中へ入った