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愛してない

第6章 Q.E.D


「さぁ、エバンズさんそろそろ…」



イーサンが切り出しジョージを逮捕しようとした時



「あははは!それで終わりか?」



ジョージは唐突に狂ったように笑い出す



「あぁ…殺したよ…でもあれは僕の芸術だ」



「芸術…」



「彼女たちは誰よりも美しい僕の作品さ。記者達も僕の作品を褒めてくれていたろ?」



ジョージはこの事件を取り上げた新聞の切り取りをイーサンへ見せつける




『世界一美しい殺人事件』



『まるでマリア像のような美しい遺体』




どの記事もジョージを褒めるような見出しになっている



「彼らはよく分かっているよ。でも刑事さん、あなたは僕の作品を酷いと言った…あんなに美しい作品を貶した…!」



「エバンズさん。あなたはおかしいと思わないのですか…!あなたが愛する人々を自分の手で…!」



「僕の芸術にケチをつけるなんて許せない!彼女たちは僕と永遠に愛し合える関係になっただろ!?」



「そんなの間違っている!」



「妻は浮気して…僕は寂しかった。だから殺してしまえば僕と結婚したままになるだろ?ゾーイだって、いつも寂しがっては僕を欲してた…でも彼女は最近他の男の話をするんだ…でも今は関係を保ったままだよ永遠に…」



「イザベラさんは…どうなるんです!」



「イザベラは大学時代に付き合って…それから彼女は他の男と付き合ったよ。でも結局その男がどーしようも無い男だからって僕の所へ戻ってきたんだ。リリーと結婚してるともゾーイと関係を持っているとも知ってね…ははは!」



「そんな…!」



「イザベラこそ卑怯だろ?僕との子供が欲しいなんて言ってね…僕は妻以外の子供はいらないと関係を持つ前から言っていたのに、彼女は無理やり僕と作るつもりだったんだ。そんないうことの聞かない女こそ、僕はいらないよ」



「エバンズさん…あなた!」




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