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歪な夢のカケラ【ヒロアカ裏メインの短編集】

第17章 two faces〜2つの顔を持つ復讐者〜【荼毘/切甘】



ヴィラン連合に入ったこの日から、私のヒーロー人生は一度中断しヴィランとしての人生が始まりを迎えた。

ライセンスが見つかってヒーローだとバレないようにするため私が仇討ちしたいがために死にものぐるいで取得したライセンスはヴィラン連合に入る前日に事務所に預けてきた。

私がスパイだということを知るのは、私の所属するヒーロー事務所の社長と私のみ。うちの事務所のサイドキックの人達には私は、ヒーロー引退したという事になっているが


私は今日から…ヴィランだ。
皮肉なものだ、親の仇のヴィランを倒したいという一心でヒーローになったのに私もまた仇と同じ道を歩んでいる。

ヴィラン連合に入った次の日、私は死柄木の命令で荼毘と2人で初仕事に向かう

「昨日のブローカーからの依頼だ。このアーヴィンっていうサポート会社潰してこい。んで、このリストにあるサポートアイテムを入手しろ」

死柄木はそういうと私にプリントを一枚渡す。
サポート会社アーヴィン…ここ最近力をつけ始めている優良企業。ヒーロー達のサポートアイテムやコスチューム等の製作やヒーロー専門の提携飲食店なんかもやるくらいヒーロー社会に貢献しまくってる企業。

リストにあるサポートアイテムは商品自体は小型だが単価の高い商品ばかりが7個記載されている。

かく言う私の所属するヒーロー事務所もよくお世話になっていて私のヒーローコスチュームもこの会社のコスチュームだった。

ヴィランコスチュームと武器はブローカーとヴィラン連合のアジト行く途中に闇社会にサポートアイテムを流している卸売業者のとこによって買ってもらった。私の液体化気体化に合わせてコスチュームと武器も液体化気体化してくれる優れもの…。

今日の私はそれを身につけている

「なんだ、簡単なおつかいじゃねぇか…俺いらないだろ?」

荼毘がそう言った後つまんねぇと呟く

「そんな事ありませんよ、荼毘…楓は昨日入ってきたばかりの新入りですからどういう行動をとるか予想がつかない。
あなたには、彼女を監視してもらいます。」

『仲間にはしたけど完全に信用しきってはいない、ということね?』

「チッ…めんどくせぇ」

ボヤきながら荼毘は行くぞと言って私の腕を引っ張られ黒霧のワープで移動し、初仕事は私の隠密行動で思いのほかサクッと終わらせられた。

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