第13章 【路地裏企画】路地裏アンアンin轟焦凍
用を足してから、外にあの二人組がいるか確かめた。
目の前を往来する人混みの中にはそれらしき二人組が見えなかったから諦めたんだと思って外に出たが、彼らは私の死角で待ち伏せしていた。
「あー出て来た!」
「つかさ、ここ出てカラオケとか行かね?」
「それ良いな、なぁカラオケ行こうぜ!」
男に手を掴まれて鳥居の外にまで連れ出された。
『嫌ぁ!離して!!』
抵抗するが男の力が強すぎて振り払えない。
そのままズルズルと街中の方にまで歩かされた。
そうだ、焦凍に電話!
そう思って携帯を取り出したが、携帯の充電が切れてて使い物にならなくなっていた。
こんな時にっ…!絶望的な状況下…焦凍の取ってくれた猫のぬいぐるみを私の手を引く男の顔面に投げつけ、男の手が緩んだ隙に走って逃げた。
「あのクソアマ!!」
「っくしょー!追うぞ!!」
親指と人差し指の間に鼻緒が当たって痛い。
下駄を脱いで両手で持って走る、追ってくる男達を振り切る為に全力で走っていると横から腕を掴まれ路地裏へと引きずり込まれた。
「……大丈夫か?」
『しょ…焦凍!?え、何でここに!?』
「電話掛けても繋がらねぇし、神社の中探したけど楓どこにも居なかったから一旦神社の外出たら楓が知らねぇ男達に連れてかれてたの見つけて近道して先回りしてた。」
「クソ!どこ行きやがった!」
「まだ遠くに行ってねぇはずだ」
少し離れたところでさっきの男達の声が聞こえる
見つかるのも時間の問題。
『焦凍…逃げ
ちょ!?何してんの!?』
焦凍は私の浴衣の間から手を入れて背後から浴衣の中のノースリーブ越しに胸を揉んでいた。
「…しっ、あんま大声出すと見つかるぞ
それとも淫乱な楓は、彼奴らに見られてぇのか?」
クスッと笑う焦凍は私を路地裏の壁に押し付け私の耳を甘噛みする。
『っ…はぁ…んんっ//////』