第30章 破廉恥な落とし物【爆豪派閥/ギャグ】

〜ランドリールーム〜

「「爆豪、切島！そのブラジャー誰のかわかったぞ！！」」

「本当かっ！？」

「で、誰のだよ？」

前のめりに聞いてくる切島と待たされてイライラした感じに聞く爆豪。

楓のだと伝えると、2人は固まった。

高橋楓…
俺たちA組の男子の中で八百万を抑えて【彼女にしたい女子ランキング1位】を獲得した美少女。

俺たち爆豪派閥はもちろん、うちのクラスの男達はみんな彼女が好き。

つまり、俺たちはみんな…ライバルだ！

「…なぁ、お前らひとつ提案なんだけどさ」

沈黙を破った俺の一言にみんな耳を傾ける。

「一番最初に俺が見つけたんだし、これ俺がもらっても良いよな？」

それを聞いた瞬間みんなの目の色が変わった。

「っざけんじゃねぇ！テメェ！！爆豪派閥ってくらいだから俺がリーダーだろ！？俺に譲れや！！クソがぁぁあ」

「爆豪そりゃ横暴だ！漢らしくねぇ！！
お前らが持ってても匂い嗅いだりその…
よ、夜の……オカズに…するだろ？//////楓の純潔を守る為に俺が預かるっ！！」

「切島ぁ〜そうやって硬派気取ってるけどお前の部屋にエゲツないエロ本置いてあるの俺は知ってるよ〜このむっつり〜！」

「っ！黙れ瀬呂ぉ！！ほとんどお前のお古だろっ//////」

「え、お前らそんな仲なのぉ！？」

「上鳴も黙れぇぇ！！」

言い争いをしながらブラジャーを奪い合う男達。
羽田から見たらみんな揃って変態だ。

この変態達の中にはもう爆豪派閥という絆は皆無。

ギャーギャー騒ぎながら繰り返される変態達の祭典に、終止符を打ったのは意外な人物。

「あー！それオイラの！！」

聞き覚えのあるクラス1の変態の声に俺たちは目がテンになる