第30章 破廉恥な落とし物【爆豪派閥/ギャグ】
「オイラのコレクション!なんでお前らが持ってんだよぉ!!」
俺たちに近づいてジャンプしてブラジャーをひったくる峰田。
「こ、これ…お前の……?」
「てか、これ…お前どこでっ…」
俺と爆豪が蚊の鳴くような声でそう言う。
瀬呂と切島は口をパクパク動かすだけで精一杯なくらい言葉を失っている。
「もちろん、買ったんだ!…密林で!
今やなんでもネットで手に入る世の中だからな〜」
峰田は得意げな顔で自慢する
そしてさらに自慢は続く
「先週の日曜日楓が麗日達と下着売り場に入るのを見てオイラ尾行したんだ〜
その時楓が買ったブラジャーとサイズもデザインも同じものをネットで見つけてオイラ、自分のオカズ用に購入したんだ!
良いだろ〜
しかも楓が今日使ってた柔軟剤と同じ柔軟剤で洗濯もした!
楓が直接身につけてるって条件以外では完全に楓のブラジャーと同じだ!」
オカズ用…この言葉が俺たちの怒りに火をつけた。
コイツのオカズにされるくらいなら…!
先ほどの言い争いで壊れかけていた爆豪派閥のみんなの心が…絆が1つになった。
「っざけんなよ、コラァ!!テメェのオカズにさせるくらいなら…」
「そんなモン…」
「跡形もなく…」
「「「「引きちぎってやるぅぅぅう!!」」」」
俺たちは一斉に峰田に飛びかかり、個性を発動させた。
「ひぃぃぃぃ!や、やめろよぉお!!これ高かったんだからぁぁぁぁあ!!」
その日、ブラジャーを持って逃げ回る峰田を追いかける爆豪派閥の姿は寮のみんなに目撃された。
そしてもちろん相澤先生にも目撃されて、峰田と爆豪派閥みんながお説教を受けて真っ赤なブラジャーは先生に命令された轟の真っ赤な炎で燃やされ灰になった。
END