第30章 破廉恥な落とし物【爆豪派閥/ギャグ】
「なるほどな、それでこいつの持ち主を探してるわけか!」
わけを聞いた切島はうんうんと頷きながらそう呟く
「けどそれってさ、俺らから女子にこれ誰のー?って聞きづらいよな〜」
「それやったら変態確定だもんな!」
俺は瀬呂の言葉に少し食い気味にそう言った。
「簡単だ、ここにそのまま置いときゃ良いだけの話だ!
そーすりゃ本人が勝手に持ってくだろ」
爆豪が腕を組みながらそう言ったのに対して切島が「確かにそれが一番安全だよなぁ」と賛同。
「けどさ、ここに置いといたら危険じゃね?」
「だな、お前らさ〜
俺らのクラスにアイツがいること忘れてるだろ?」
瀬呂と俺がそういうと切島と爆豪は2人揃って「?」を浮かべる
「「峰田がこれ見つけたらどうなると思ってんだよ」」
俺と瀬呂の発言が被った。
それを聞いた2人はピンときたのか、それはまずいな、一番見つけちゃいけねぇ奴だと口々に言う。
「だから、何としてもこのブラジャーの持ち主を俺たちで見つけなきゃいけねぇんだよ!峰田の魔の手から守るためにっ!!」
俺がブラジャーを握りながらそういうと爆豪が
「…なんでお、れ、た、ち!なんだよ?勝手にやってろよ」
と言い放つと同時に俺にゲンコツを放つ。
「ってぇな〜!良いじゃんかよ!!協力してくれよ、俺ら泣く子も黙る爆豪派閥だろ!?」
ゲンコツされた頭を撫でながら涙目になる俺を見て瀬呂と切島は呆れ顔でしょうがねぇなぁと言った。
爆豪はフンッ!とそっぽを向く。
「…とりあえず手がかりがねぇし、まず聴き込みしてこないか?」
瀬呂の提案に俺が返す。
「赤いブラジャー落とした人いませんか?って効くのか?」
「ストレート過ぎるだろ、馬鹿がっ!!」
爆豪がまた俺の頭をゲンコツする。
「痛ェ!」
「お前が洗濯する前に今日洗濯機回した奴がいるかどうかを聞けば良いんだよ!」
爆豪がそういったのを聞いておぉ!なるほどっ!!
俺と切島は感心した。