第28章 男なんて大嫌い!【爆豪勝己/裏】
夕食を食べ終えて談話室で交流を楽しむA組の一部の人たちの間では、とある変わり種個性を持った女子生徒の噂で持ちきりだった
「個性強化できるマッサージ!?」
目をキラキラさせながらその話題に一番食いついたのはヒーローオタクの緑谷出久だ
「うん普通科一年の高橋楓って言う子が【個性強化マッサージ】の個性を持ってる子で私もその子の部屋で先週マッサージしてもらったんだけどそれ以来、酸の出も良いし身体もだいぶ楽に動かせるようになったんだ」
「私もおとといマッサージしていただきましたわ!普段から肩凝りが酷くて困っていたんですが、マッサージしていただいてからは肩凝りも解消しましたし大きなものを作る時に掛かる時間もいつもより5分も短縮できましたわ!」
マッサージを受けた経験のある芦戸と八百万はその効果を語り始める
「それはすごいね!僕もマッサージ受ければ個性もっと上手く使えるようになるかな?」
「きっとなるよ楓さんに今度一緒に頼みに行ってこよ!」
笑顔で出久に賛同するお茶子
少し離れたところでその話を聞いていた爆豪はくだらねぇと一言吐き捨てて談話室を出て行った
爆豪が談話室からいなくなったあと耳郎がボソッと呟いた
「あの、それがさ男子はダメなんだよね」
「男子はダメってどう言う事なん?」
「今日昼休み楓とご飯一緒に食べた時の話なんだけどさ…」
ーーー昼休みの回想ーーー
「楓のマッサージ凄いらしいね今度ウチにもやってよ〜」
『良いよ!でも最近ちょっと有名になって予約混み合ってんだよね〜今日は拳道さんと梅雨ちゃん入ってるから無理だし明日は葉隠ちゃんとミッドナイト先生入ってるし最短でも耳郎ちゃん入れるの明後日になるかな〜』
「なかなか大変だね」
『でもヒーロー科の女子や女の先生専門で入ってるからまだ楽だよ』
「何で顧客に男子いないの?男子もやった方が稼げるじゃん」
『え…無理!』
「無理って?忙しくなって勉強に支障きたしたくないとか楓真面目だねぇ」
『違う、そういうんじゃなくて…男が無理なの!私大の男嫌いで男に触ると蕁麻疹出るの!それにヒーロー科の男子は特に無理!!怖い人多い!耳郎ちゃんと同じクラスの轟とか爆豪とか怖いじゃん!私ああいうタイプほんと無理なの』
「そうなの!?」