第26章 【DNH企画】発情ネットカフェ【爆豪勝己/裏】
403号室に入った私は、雨で濡れて肌にはりついたカーディガンを脱ぐ。
『あ〜…シャワー浴びたい』
「ここのネットカフェ、シャワーねぇぞ」
爆豪君も着ているブルゾンを脱いだかと思ったら、白いシャツと黒のズボンまで脱いでいく
『え、ちょ…爆豪君そこまで脱がなくても……』
「あ"?仕方ねぇだろシャツもズボンも乾かさねぇと着れねぇくらい濡れてんだからよ」
『けどさぁ…はっ…はっくしゅん!』
「テメェもとっとと脱ぎやがれ、風邪引くぞ」
爆豪君は私のワンピースの裾を両手で持って上にあげて脱がそうとする。
『ちょっ!待って!!』
私は爆豪君の身体を突き飛ばし距離を取った後、ブランケット借りてくる!とだけ言って部屋を後にした。
ドリンクバーの近くにブランケット置き場があったが、みんなこの大雨の中暖を取りに来ているせいかブランケットの数も残り2つしかなかった。
『(ちょうど二枚だ、ラッキー!)』
ブランケットに伸ばした自分の手と他の人の手が重なる。
『「あっ…」』
手の主は、妊婦さん。
お腹は結構目立つくらい出てきているから多分今が1番大事な時期だろうと思い、ブランケットを二枚譲ったが彼女は一枚だけ取っていったからもう一枚は私がもらった。
ブランケット取ってきたついでに自分の分のホットココアと爆豪君の分のホットコーヒーを淹れて部屋に戻った。
『はい』
「おう…」
短く返事をして爆豪君はホットコーヒーを受け取って一口飲む。
私も隣に座ってココアをテーブルに置いて爆豪君の背中にブランケットを掛ける。
『…はっくしゅん!くしゅん……ズズッ』
「意地張ってねぇで脱げよ、マジで風邪引くぞ」
『でも…』
「チッ、めんどくせぇな…後ろ向いててやっからとっとと脱げ!
んで、脱いだらこれにくるまっとけ」
今爆豪君の背中にかけたばかりのブランケットは私に投げつけられた。
爆豪君は宣言通り後ろを向いてくれた。
『……うん、分かったよ』
シュル……スルスル…
静かな部屋に服を脱ぐ絹音だけが響く。
なんとも言えないこの空気感が羞恥を煽る。
私はセーラーワンピも黒タイツも脱いで下着姿になってブランケットにくるまる
『も、もう良いよ』
それを聞いた爆豪君がこっちを振り向いて床に置いてある携帯を手にとる。
「……チッ、携帯の充電があと3%しかねぇ」