第26章 【DNH企画】発情ネットカフェ【爆豪勝己/裏】
『えと、爆豪君?これはあーん♡ってヤツですか?』
無言で突き立てられたパンケーキが刺さったフォークをグイグイ私の口元に寄せてくる。
無言の威圧感に耐えかねて突き立てられたフォークに刺さったパンケーキを食べる。
『プレーン、美味しい!くどくないし上品な甘さだから甘いもの得意じゃない人でも食べやすいよ!!』
「そーかよ、お前もたまには役に立つんだな…毒味役」
『毒味だったの!?』
パンケーキを食べ終えたあと、ゲーセンで遊んで、猫カフェで結構長居していた。
「ありがとうございましたー」
猫カフェを出たら外は大雨。
滝のようにザーッと降り注いでいて当分止みそうにない。
『うぁあ…雨かぁ、私傘持ってない。』
「チッ…俺も持ってねぇ」
『どうする?もう少し猫カフェにとどまってたほうが良いかな?』
「猫カフェ高ぇだろ…どっか近くて安い雨しのげるとこ探したほうが良いだろ」
爆豪君は携帯を出して調べ物をし始めた。
「80m先の駅方面にネットカフェがあるな、とりあえずここまでいくぞ」
『うん』
猫カフェを出て、駅方面にあるネットカフェを目指して走った
さほど長い距離ではないけれど、バケツをひっくり返したような雨の中では当然目的地に着く頃にはずぶ濡れになっていた。
『はぁ…はぁ…ふぅ〜、すごい雨だね!』
「あぁ」
爆豪君は自分のカバンの中からオレンジとカーキのラインの入ったフェイスタオルを私に渡した。
「風邪引くぞ、拭け」
『ありがとう』
「つーか、お前女だろ?タオルくらい持ち歩けや!」
『んな!いつもは持ち歩いてますぅ!!今日は、その…時間無くて……』
ネットカフェの店内に入って髪の毛を拭きながらカウンターへ向かった。
「いらっしゃいませ」
『ブース使いたいのですが、フラットのシングルを2部屋…
「フラットのカップル席一部屋」
『へっ!?いや、あの…』
「んだよ、文句あんのか?こういうのは2人で入るならカップル席のがお得なんだよ!!それにフラットのシングルよく見ろや!
一部屋しか空いてねぇぞ!!」
『……ほ、ホントだ。じゃ、フラットのカップル席お願いします。』
「かしこまりました。403号室お使いください。」
こうして、私と爆豪君は伝票を受け取り403号室へ向かった。