第26章 【DNH企画】発情ネットカフェ【爆豪勝己/裏】
私が悪いけど、なんか顔合わせづらくて回れ右した瞬間。
私を見つけた爆豪君が早足で近づいてきて私の頭を上から鷲掴みしてきた。
「おい、クソ楓!テメェ何逃げようとしてんだ!?五分も遅刻して侘びの1つもねぇってのか?あ"ぁ?」
『いだだだだ!ちょ、髪型崩れ…いだだ!!』
爆豪君は鷲掴みにした私の頭をガシガシ左右に数回揺すって解放した。
『ち、ちゃんと遅れるって連絡は緑谷くん通して先にしておいたはずだよ』
「あ"?知っとるわ!テメェがデクの野郎使って連絡してきたことくれぇ!!クソ虫酸の走る連絡の仕方しやがって!」
『仕方ないでしょ?私爆豪君の連絡先知らないんだから』
「知っとけや!俺の女だろ!?」
『デート誘うならあらかじめ教えとけや!てか、たかが5分遅刻しただけでイラつき過ぎでしょ』
「たかが5分だぁ?社会出たら10分前行動基本だろーが!守れや!!」
『……みみっちい(ボソッ』
「おい、なんか言ったかゴルァ?」
『なんも言ってないよ〜!ねぇ、今日どこいくのー?』
「…とりあえずテメェが前から行きたがってたパンケーキの店予約しといたからそこ行くぞ」
『え、爆豪君にパンケーキ屋の話したことあったっけ?』
「教室で他の女子達と馬鹿デケェ声で話してりゃ嫌でも聞こえてくんだよ!早ぇ時間じゃねぇと予約取れなかったからそろそろ行かねぇと予約の時間になっちまうぞ」
爆豪君は私の手をひったくるように掴んで恋人繋ぎに組み直して私の前を歩く。
私の手より一回り以上大きくてゴツゴツしてて皮の厚い手の感触。
爆豪君も男の子なんだなって少しドキドキした。