第26章 【DNH企画】発情ネットカフェ【爆豪勝己/裏】
そして、デート当日。9:30に起床した私は……
『やばいやばいやばい!完っ全に寝坊したぁぁあ!!』
寮から渋谷駅まで30分以上は確実にかかる為この時間帯に起きた時点でほぼ確実にアウト。
昨日の夜、一応生まれて初めてのデートだしと思って着ていく服を選んでる最中に寝落ちしたせいで着ていく服すら決めてない。
『あぁぁあ〜どうしよう!何着てこう!!時間ないっ!とにかく遅れるってことを爆豪君に連絡っ……て、まだ連絡先交換してなかった!どうしよ』
いろいろパニック状態な私はとりあえず爆豪君と連絡取れそうな人と考えて真っ先に思い浮かぶ幼馴染の緑谷君のもとへダッシュした。
『緑谷くーーーん!』
藁をも掴む思いで緑谷くんの部屋のドアを高速ノックする
「楓さん、おはよう。どうしたの?」
『爆豪君の連絡先知ってる?』
「かっちゃんの?ラインなら知ってるけど…」
『私爆豪君の連絡先知らないから私が今日遅刻するって連絡しといてくれないかな?お願いします!』
「う、うん….良いけど」
『ありがとう!』
それだけ伝えて急いで部屋に戻って洋服を選んで髪を結んでメイクもする。
服装はaxesの白いセーラーワンピに紺のカーディガンに黒タイツ。
鞄はサマンサベガの紺に白いラインのついたハンドバッグ。
靴は紺色のシンプルなリボンがついた白いエナメル質のローヒールパンプスに決定した。
髪型はハーフアップでメイクもシンプルなメイク。
あまり時間かけてられないから髪型とメイクは外に出ても恥ずかしくない程度のレベルに抑えた。
準備ができた私は部屋を出て最寄り駅まで自転車で走る。
駅近くの駐車場に自転車を停めて改札を抜け、ホームに着くと運良く急行に乗れた。
『はぁ、はぁ…急行乗れて助かった〜』
各駅だったら確実に遅刻だったけど急行乗れたおかげで5分の遅刻で済みそうだ。
【…まもなく〜渋谷、渋谷です!お降りのお客様は……】
急行3駅目で渋谷に到着、時刻は10:05。
改札を出るとオールマイトの広告が貼られてる柱を背に物凄い不機嫌そうな顔して貧乏ゆすりして立ってる爆豪君を見つけてしまった。
カーキのブルゾンに白無地のシャツ、黒いズボンといったシンプルな格好。普通にしてればカッコいいのに今はもうオーラが怖い。