第21章 もしも願いが叶うなら…【轟焦凍/切甘裏夢】
「俺がお前の最初で最後の男になれる…これほど嬉しい事はねぇよ…けど…っはぁ、我慢できねぇ…動いていいか?」
『……うん』
抱きしめるように上半身を前に倒し、俺はゆっくり腰を動かす
『…んっ、ァ!ぁあっ…ふっ、んんっ』
「はぁ、アッ…っく、んっ…ッァ」
ピチャ…クチッ…ヌチュ…
ゆっくり腰を動かすからこそ粘液が混ざり合う音が鮮明に聞こえてくる。
「楓すげぇ…ッァエロい音、するなっ…!」
『イヤァ…ぁっ、んっ言わない、でぇえ…////』
「今まで、我慢してたから…ッはぁ、ん今日はもう我慢できねぇぞ」
『…ッはぁ、も…我慢しなくて、良いよ…ぁっあ!んんゥ』
中のキツさにも慣れて俺の腰を動かす速度はどんどん速まっていく
パン!パン!パン!
肌と肌のぶつかり合う音が聞こえるくらい腰を打ち付けることに夢中になった。
それに合わせて楓の喘ぎ声が大きくなっていってさらに俺を興奮させる。
『はんっ、んぅ…あっ、なんか…変っ、アッぁぁぁぁあ!』
楓の身体がビクビクと痙攣して絶頂を迎える。
「ぁあっ…イッたか……ッはぁ、けど俺まだイッてねぇから…まだ付き合って、もらうぞ…!」
『あっ、らめぇ…そんなしたら…ァッ、んぅ…壊れちゃうぅ…!』
容赦なく獣のように腰を振って中に吐き出す。
ビクンビクン痙攣する陰茎の先から出る精液が楓の中に広がるのを感じて吐息を漏らす
「ッァ…はぁ、はぁ…楓……愛してる」
ぐったりして失神する楓を抱きしめる。
そしてその後俺は2時間休憩なしで楓を5回抱いた。
5回目の射精を終えて時間を見たらもう23時半を回っていた。
楓と過ごせる時間は残り30分…
『焦凍…たくさんキスしてくれて、抱いてくれてありがとう。私この思い出があればきっと天国に行っても寂しくない』
元の入院着に着替え直した楓がベットに横たわる
服を着直した俺は見舞い用の椅子に座って楓の手を握る
「…お前が寂しくなくても、俺は寂しい。楓やっぱり俺はお前がいないと嫌だ」
『わがまま言わないでよ…離れたくなくなっちゃうじゃない。私だって、後悔ばっかりだよ。こんな別れかた、嫌だよ』
楓の涙が目尻から耳の方へ伝う。