第11章 家路
俺の口の中いっぱいに広がった熱をゴクンと飲み干した。
「だいぶ出たな…しかも濃いし」
口元を拭いながらそう言うと、翔はベッドの上に突っ伏した。
「智のバカ…」
「なんでだよ」
「ヤダって言ったのに…」
「あんな状態でいつまでも我慢できないだろ?
一回イッといた方が楽だろうが」
「しかも『濃い』とか言うし…」
「それだって本当の事だろ?嘘はついてねぇよ。
何が気に入らないんだ?」
「だって恥ずかしい…」
少しだけ顔をこちらに向けた翔の顔は、紅く染まってた。
「あのな?それってお前だけじゃなくて俺も同じ状況だってわかってる?」
「え?」
「俺もずっと我慢してたって言っただろ?
だから今の俺もお前のナカに挿ったら一発でイケるし、飲んだら濃いってこと」
「智も?」
「そう…だから早く続きしたいんだけど」
「え…あっ!ごめん!」
翔が俺の下半身を視界に捉えると、身体を起こした。
「いや、謝らなくていいんだけど…」
「智のもしてあげる」
「え…」
翔が俺のベルトとボタンを外し、ファスナーを下ろすと剥ぎ取るようにズボンと下着を脱がされた。
その勢いで後ろに転がってしまった俺。
「ほんとだっ、智のもパンパン」
そう言って俺のモノを指でつついた。
「おまっ!やめっ!」
「なんで?智も同じことしたくせに」
そう言いながら俺のモノに舌を這わせた。
その表情の妖艶なこと…
さっきの翔より早くイッちまいそうだ。