第7章 ★はじめての発情期(朔哉×天)
大抵の人間は耳や首筋を甘噛みしたり舐めたりすると敏感な奴程エロい事をシたくなるらしい。
それは人によっては性感帯だったりするし恥ずい事じゃねぇけど、本当に嫌な時はその時に「嫌だ」と拒否しねぇと、相手を煽ったり誘ったりする意味を持つから、そのまま喰っていいと了承したのかをちゃんと見極めねぇとダメって本に書いてあった。
天は…甘い匂いを発しながらエロい声を漏らしているけど…拒否…?ではねぇよな?
だって逃げねぇし…腰が揺れてる。
…もう少し反応を見てみるか…。
耳を甘噛みしながら腰に手を這わすと桜色の瞳と視線が合った。
天「…っ…そこばっかは…っ…やめっ…」
少し辛そうな…でも息が上がってて上目遣いでまるで強請られてるように俺を見てる…?
性行為の経験なんて無い俺には分かんねぇ事ばっかだけど…兎に角応じてみるしかねぇよな。
見つめ返して“分かった”の意味を込めて天の額に触れるだけのキスをする。
すると擽ったそうに反応しながら柔らかな笑みを浮かべた。
俺も微笑み返して話しかけようとする。
が、声は出ない。
さっきのはまぐれだったのか…?
それなら……
『天、お前がいいなら今して欲しい事を俺を使って教えてくれねぇか…?』
天「!……分かった。」
少し恥ずかしそうな顔をしながらそう返事をすると天は俺の驚く行動を取った。