第7章 ★はじめての発情期(朔哉×天)
だって痛そうな事して変なもんつけて、それで気持ちいいって表情(かお)…。
あの丸いものに天が興奮するようなものがあるのか?
……。
考えてても理由は分かんねぇし、天の匂いがあの時と…
壮五さんの時と同じ甘い匂い…。
もっと嗅ぎてぇ…。
多分俺はこの匂いが好きなんだ。
喰いたくなる衝動に駆られるけど天は人間で食い物じゃねぇから匂いを嗅ぐだけ…。
それくらいなら別に怒られはしねぇよな?
そう思いながら天の隣に擦り寄って匂いを嗅ぐ。
やっぱり甘い匂いがする。
すると天が俺に気付いて声を掛ける。
天「…朔哉…?」
朔「♪」
でも匂いを嗅いでいたくて尻尾を揺らして返事する。
本当に美味そうな匂い…。
そう思った時だった。
今までにないくらい甘い匂いが一瞬濃ゆくなる。
ビックリしながら匂いの先を見ると天は息を荒くしていた。
天は俺に気付くと
天「…!今は見ないでいいっ…!」
そう言いながら傍にあった枕を俺の顔に押し付けて来た!
すげぇビックリしたけど甘い匂いを辿ると離れてく。
そして天の安堵した溜息が聞こえると捨てたのだと理解する。
気付かれないようにそっとゴミ箱へ手を伸ばす。
が、
ガタッ
やべぇ…。
天「!朔哉っ…!」