第7章 ★はじめての発情期(朔哉×天)
聞き間違いだろうか?
天って確かフリーのΩで……?
天「キミには悪いけどボクそろそろ限界みたい」
そう言うと天から甘い匂いがして来た。
壮五さんの時と似たような匂い…。
もっと匂いを嗅いでいたくなって自然と距離が近くなる。
天「ちょっと待って?」
天の声で動きが止まると同時に目の前にあったのは天の首筋だった。
天「キミがボクの言う事ちゃんと聞いてくれるなら…その…番になるのを考えても…」
そう言う天の顔はいつもとは違う余裕の無い顔だった。
天「ボクはいつも完璧でいたいけどはじめての事は完璧ではいれない事もある。勿論努力はするけど。」
少しだけ離れてみる。
すると
天「…まずはキミの名前を教えて?」
“朔哉”
天「じゃあシてる時に何て呼べばいい?流石にキミって呼ぶのは萎えるでしょう?」
“朔哉でいいけど?”
天「そう。じゃあ朔哉?」
朔「?」
天「今からボクとする事はボクと朔哉だけの秘密。それから…っ…」
朔「!?」
さっきより甘い匂いが強くなった?
それに天が少し苦しそう…。
天「…今から手本を見せてあげるからそれを覚えて?」
“手本って何の?”
天「見れば分かるから…ベッドに行こう」
そう言うと持って来た荷物を持って大きなベッドに向かう。