第6章 ☆身体の異変
急いで開いて確認する。
百[朔哉は今緊急事態!!]
天[!?]
百[精通しようとしてるみたい。でも朔哉にはそれが分かんなくて苦しいって蹲ってる。]
天[……百さんの家に行けばいいですか?]
百[来れそう?オレそろそろ朔哉の匂いに耐えれそうに無い。]
天[分かりました。ボクが行くまで耐えてて下さい。]
有難いけど天って結構無理言うよね!?
百「朔哉、天が来てくれるって。だからもう大丈夫だからね?」
そう言って声を掛ける。
すると辛そうに息をしながら潤んだ目でオレをじっと見て来る。
オレが帰って来てから30分くらい経ってる。
多分朔哉も少し気付き始めてるかな…?
─朔哉side─
自分の身体に異変が起きようとしてるのはなんとなく分かる。
でも、今は少しだけそれが怖かった。
俺は今声が出ねぇ。
何かイヤな事された時にイヤだと自己主張出来ねぇ…。
そのせいか本能は危険だと俺にサインを出す。
でも百さんは大丈夫だって言う。
今の俺には何が正しいのか分からなくて…。
それにさっきから壮五さんと天の顔が交互に浮かんでは消えてを繰り返していてそれがすげぇ苦しくて…。
俺はただ身体の熱をどうにかしてぇだけなのに……。
俺は…どうすればこの苦しみから解放される……?