第5章 未知の世界
─同日・夜─
─百さんの家・寝室─
ネコのように丸くなりながら寝てぇのに身体が熱くて目が覚めてしまった。
なんとか起き上がるとぼーっとしながら辺りを見渡す。
………。
熱い。
兎に角熱い。
今はそれだけしか頭に無かった。
汗でベタベタするのが気持ち悪いのもあってパジャマらしき服を脱ぎ捨てて上裸になる。
すると冷たい空気が丁度いい感じに心地よくて少し機嫌が良くなる。
寝る時に全裸も気持ちいいけど今は上裸で充分気持ちよかった。
ある程度涼んで頭もクリアになってくると再び辺りを見渡す。
寝室である事は分かるけど…何処だろう?
ホテルとは違う知らない人の家。
嫌いな病院でも無さそうだ。
そして枕元を見ると俺のスマホが充電器に差されていて紙切れに目が止まる。
朔哉へ
もし目が覚めたらラビチャ頂戴。
百より
って事は百さんの家なのか。
なんとなく理解すると紙に書いてあった通りラビチャを開く。
充電されていた為電池はMAXになっていた。
多分いつでも連絡が取れるようにって事なのだと理解する。
『友達追加』の所に1のマーク。
………。
…壮五さんかな?
最後に連絡手段の紙切れを渡したのが壮五さんだからそれ以外は考えられねぇけど。
自分も追加の了承をするとメッセージが表示された。
壮[逢坂 壮五です。先日はありがとうございました。](以下略)
…なんか長々と書いてあるけど……って2日前!?
今日でも昨日でもなく2日前?
…2日も俺は寝ていたって事…なのか…?