第5章 未知の世界
日付の表示に戸惑いながら返信する。
朔[朔哉です。友達追加してくれたのにすぐに反応出来なくてごめんな?]
取り敢えずそれだけあれば返事は来るだろう。
そう思いながら次は百さんのラビチャに切り替える。
でもなんて言えばいいんだろう?
少し悩んで一言入力してみる。
朔[…おはよう?]
本当に2日も日が経ってるとは思えねぇから疑問符だらけ。
返事を待ちながらまた意思とは反して睡魔が襲ってくる。
俺はそれに逆らえなくてスマホを握りしめたままいつの間にか寝ていたらしい。
─テレビ局─
─百side─
テレビ局での収録を無事に終えてスタッフや共演者に挨拶周りをしていて話し込んでいたからすぐには気付かなかったけど、なんとなく通知が来た気がして周りに人が居ないのを確認してスマホを見るとそこには朔哉の文字。
ラビチャを開くと疑問符付きでおはようと一言。
時間を見ると15分くらい前。
ついさっき起きたのかな?
取り敢えず天にも朔哉が目を覚ました事をラビチャで伝えた。
天もそれなりに心配してたし。
そして朔哉にも返事を入れる。
百[よく眠れた?もうすぐ帰るからいい子で待っててね!]
いつもは少し寄り道するけど今日はそのままテレビ局を後にして家へと向かう。