第5章 未知の世界
─同刻・図書館─
─壮五side─
先日朔哉くんから貰った紙切れに書かれた模様がやっと分かって、ラビチャに登録した……のに中々連絡が来ないでいた。
最初は彼も忙しいのだろうと気にはしなかったけれど連絡が来ないって言うのはちょっと気になっていた。
何せ朔哉くんは声が出ないし、最後の行き先はテレビ局だった。
壮「…何もなければいいけど…」
そう言えば朔哉くんと別れた後辺りから変な人が寄って来なくなった。
何でだろう?
特別な何かをされたって訳じゃないから検討がつかないけど僕としては有難かった。
壮「…そのうち連絡来るよね…?」
花言葉の本を見ながら小声で呟いた。
壮五が開いていたページには
家紋と同じ花の写真
そして
花言葉
『正義』・『誠実』
『悲しんでいる貴方を愛する』
その花言葉を見ながら3つ目の花言葉は当てはまらないと思っていた。
自分を助けた人がそんな悲しい愛し方をするようには思えなかったから。
寧ろ他の2つの方がしっくりくると勝手に解釈しながら手帳にそれらを記した。
今の壮五には何も知る術が無かった。
こうして心配しながら調べ物をしている間にも朔哉が熱で死にかけてる事やその他諸々。