第2章 出会い
“名前なんて呼べばいい?”
「僕の事?」
“他に誰が居るんだよ?”
少しムッとしていた。
「壮五とか逢坂とか色々呼ばれるかな?」
そう言うと少し悩んで
“年上ならやっぱりさん付けがいい?”
そう聞かれ思わず
「同級生じゃないの?」
つい本音が。
“俺春からDKになる予定”
DKって確か男子高校生の用語だったような…?
「え!?じゃあまだ中学生??」
そう言うとあからさまに不機嫌そうな顔になった。
“16で編入試験を経て春からアイドルの奴等も通ってる高校に通うんだよバーカ。”
そう書かれた一文はちょっと荒っぽい字になってた。
16って事は僕と2つしか違わないのか…。
しかも編入って事は彼はどこかの高校生だったって事になる。
「えっと…任せるよ?」
“じゃあ今は壮五さんで。俺は呼び捨てで大丈夫だよ。”
「呼び捨てなんてそんな…」
キョトンとした顔で見つめる彼。
「じゃあ朔哉くんって呼ぶね?」
そう言うと物凄く嬉しそうな顔になった。