第2章 出会い
美味しそうにバーガーを次々に平らげていくのを目の当たりにしてるけどそれらはどこに消えていくのだろうか?
思わず見入ってしまう。
当の本人は時々スマホを眺めては首を傾げる動作を繰り返している。
「?約束でもあるの?」
“一応テレビ局で待ち合わせしてる”
「連絡は?大丈夫?」
“5分前行動してるし道が分かれば大丈夫。それより壮五さんラビチャかラビッターやってる?”
「え…?やってるけど?」
“もっと色んな話してぇけど今日は時間限られてるし、ラビチャやラビッターならいつでも話せるだろ?”
そう言うと両方のQRが印字された紙切れを手渡された。
“壮五さんが俺と話したくなった時に追加して?あ、言っとくけど俺誰にでもは教えねぇから。”
彼を見ると妖しげな笑みを浮かべていた。
その表情を見てると今にでも食べられてしまいそうな…。
彼の碧い瞳に吸い込まれそうで…でも逸らせずにはいられなくて。
まるで肉食獣のライオンや虎が獲物を狙っているような…。
そんな事を考えているとあの時と…電車に乗っていた時と同じ、体が動かなくなると同時にガタッと机が動く音がした。