第4章 旅立ち
樽に入ったままのルフィは森の中にどんどん転がっていく。
「はぁ~。ゆっくり追いかけよう。」
私はのろのろと山道に入ろうとした時だった、後ろから女の人の声が聞こえた。
アルビダ「お前たち!!!この海で一番美しいものは何だい?」
「アルビダ様っ!!も・・・勿論レディー・アルビダ様でございます。」
木に隠れながら様子を見た。
女の人はアルビダと言う名前のようだ、男たちのリーダーみたいだが美しくはないし、山みたいにでかいし顔もいかついし明らかに怖そうな人だ。
「あの人逹アルビダ以外に女の人見たことないのかな?」
男達はアルビダに侵入者が来たと報告をした。
話を聞く限り、やはり私は見つかっていないらしい。
私たちは賞金稼ぎと間違われ、コビーは裏切り者となってしまった。
「早く知らせた方が良さそうね。」
私はそっと、その場を立ち去った。
森の奥から話し声が聞こえる。
敵だといけないので息を殺し静かに近づいていく。
ルフィ「俺はさ、海賊王になるんだ!!」
コビー「え・・・か!か!!!海賊王ってゆうのは、この世のすべてを手に入れた者の称号ですよ!!?」
ルフィと、私達が入った樽を運んだ声の主だ。
多分なのピンク髪の子がコビーだろう。
話の途中みたいだし少し様子を見てから行こう。
コビー「死にますよ!?世界中の海賊がその宝を狙ってるんです。」
ルフィ「俺も狙う。」
コビー「・・・ム・・・ムリです!!絶対無理!!ムリムリムリ無理に決まってますよ!!海賊王なんて、この大海賊時代の頂点に立つなんてできるわけないですよ!!ムリムリっ!!」
私は始めてみたルフィの夢を否定する人を見た。
風車村の人達は笑って応援してくれていた。
ルフィならやれると私も本気で思うし、あんなひょろひょろな弱そうなやつに否定されるなんて私も腹が立つ。
出て行こうとした瞬間、ルフィがコビーを殴った。
ルフィ「俺は、死んでもいいんだ!、俺がなるって決めたんだから、その為に戦って死ぬなら別にいい。」
ルフィの覚悟にコビーは呆気に取られてるようだ。
正直私も驚いた、いつも行き当たりばったりでバカで頼りない所もあるのに、とても強い覚悟でこの旅に出てる。