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【ONEPIECE】風と共に。

第4章 旅立ち






しばらくして樽の揺れがおさまった。
どこかに流れ着いたみたいだ。

私は恐る恐る蓋を開けてみた。


「ここは・・・島?」


辺りを見渡すと目の前は森になっていて私たちは海岸に打ち上げられていた。


「あーー!やっと出られた!!」


私は立ち上がり背伸びをした。
ルフィはまだ爆睡中で起きる気配がない。

散策でもしようと思い樽から出ようとした時、人の気配がして慌てて樽に戻った。


「大きい樽ですね。」


男の子の声がする。
声の主は樽を数回コンコンっと叩いた。


「まだ中身が入ってる見たいですね、持って帰りましょう。」


声の主は樽を転がし移動してる。

目が回るしあちらこらぶつけて痛い。
けど、悪者だとなんとなく怖いししばらくはこのままでいてルフィと戦った方が良いのかな?
色々考えてると気持ち悪くなってきた。

しばらくして別の男の声が聞こえた。


「なに、海岸に酒樽が流れて来ただと?雑用コビー。」


「は、はい、中身も入ってるようなのでどうしたら良いでしょうか?」


男の声が複数聞こえる様になった。


男達はこの樽をどうするか話し合ってるみたいだが、コビーと呼ばれた人の扱いは酷い感じだった。
あまりいい気がしないので怒鳴ってやろうかとも考えたが複数じゃ分が悪い。
樽が起こされ男達が樽を開けようとした時だった。


ルフィ「あーーー!!!!良く寝たなーーーー!!!」


ルフィがいきなり樽の蓋を割り立ち上がった。
その勢いで私も外に放り出された。


ルフィ「なんとか助かったみたいだなァ、目回って死ぬかと思ったよ!はっはっはっ!!!」


いきなりの登場で驚いたのか、回りにいた男たちが停止している。
ルフィの迫力で私には気づいていないようだ。


ルフィ「ん?、誰だお前ら」


「「「てめぇが誰だ!!!」」」


息ぴったりでルフィにつっこむ。
私は冷静に辺りを見渡す。
ルフィがこんな感じなのはもう慣れた。


「一体、どういう状況で樽から人間が出てくるんだ!?」


男の一人がルフィの事をじろじろ見てる。


「サボってんじゃないよ!!!」


ものすごい勢いで金棒が飛んできた。
私は弱そうな壁を見つけたのでそこを壊して脱出した。
ルフィが樽に入ったまま転がってくのが見えた。











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