第4章 旅立ち
船出は今のところ順調に進んでる。
コンパスで方角もバッチリだ。
ルフィ「やー、今日は船出日和だなー。」
「快晴ってやつだね。」
空はとてもきれいに青空が見え、良く晴れている。
突然、船が大きく揺れ大きな水しぶきを上げながら近海の村に主が現れた。
ぐるるるっと恐ろしい唸り声を上げながらこちらを睨み付けている。
ルフィ「出たか、近海の主!!相手が悪かったな。」
「へー、こんな大きな魚始めてみた!」
ルフィは嬉しそうに笑いながら構えた。
私は自分より遥かにデカイ魚がいるのを知らなかったため普通に驚いた。
ルフィ「ゴムゴムの銃!!!」
その魚をルフィは軽々と一撃で倒した。
ルフィのパンチの振動でまた船が大きく揺れる。
「あわゎ、ルフィ手加減してよ。」
ルフィ「は、落ちても泳げるから大丈夫だ。」
ルフィは特に気にしていない様子だ。
はぁ、とため息をつき進路を確認しようとした。
「ルフィ、コンパス知らない?」
ルフィ「見てねぇぞ。」
辺りを見渡してもコンパスらしき物は見つからない。
このままじゃ方角が分からないし、どっちに進んでるかも分からない。
船は小さいから見落としなんてしていない、それなのに見つからない。
「さっきので、落とした・・・。」
ルフィ「まぁ、なんとかなるさ。」
「その根拠ない自信どこから来るんだよ!!」
私はルフィの頭を殴った。
ルフィ「痛っ!!」
出航してわずか40分で遭難。
流は早く、もう風車村は見えなくなってるし引き返すのは無理だ。
ルフィ「この船旅は、ひとまず遭難って事になるな!」
「やめて!改めて再確認させないで!!」
ルフィはのんきだが遭難は命に関わる、食料はあるからしばらくは大丈夫だけど、回りに船は見当たらないしこのまま誰にも会えないとなると死ぬ。
私は必死にこの状況を打破する方法を考える。
ルフィ「なぁ、大渦に飲まれたらどうすれば良いんだ?」
「はぁ、大渦?ただでさえ遭難中なのに冗談やめてよ。」
冗談だろうと思いながらルフィの方を振り返ると。