第46章 君としたい事ーR18ー(兼続)
「俺が、いつも通り…とでも思っているのか?
お前の頭は本当にお花畑だな」
完全に見透かされ、鼻先と唇だけで笑われた。
言い方は光秀そっくりだが、光秀よりも更に冷たい声音だ。
馬鹿にされているどころではない。
「近くまで来い」
絶対的命令。
絶対ではないのに、逆らえないのは何故か。
「はい」
華月は脚の短い座椅子に座る兼続の前へと進んだ。
「立て」
「……」
「帯を解け」
「……」
華月は俯いて、唇を噛み、耐えるようにしてノロノロと帯に手を掛けた。
華月は腰掛ける兼続の前に跪いていた。
結びを解いた透けた肌着だけを身に纏って。