第45章 君と春の日ーR15ー(家康)
「華月、アンタなんて顔してんの…」
家康が照れながら顔を背けた。
「…どんな…顔…してる?」
「……」
(潤んだ瞳…濡れて艶めく唇…火照った色の頬……)
「…もっと、って顔…欲情して、俺を誘ってる」
「⁉︎ 誘ってなんかっ、ないよっ」
「嘘、俺のこと、押し倒したクセに」
「やっ、それはっ、ご、誤解だよっ、
押し倒すつもりなんてなかったのっ」
慌てて身体を起こして、家康から離れようとする華月だった。
が、
「⁉︎」
しっかり抱きしめられていて家康の腕から、抜け出せない。
家康に乗っかったままだ。
「押し倒しててよ」
(えっ!えっ?ど、ど、家康、
どうしちゃったの?)
慌てふためく華月を可笑そうに見上げる家康が、
「俺は止めたくないけど……」
「ぁん…」
グッと膝を華月の脚の間を押し上げ、
意地悪を耳元で囁いた。
フッ「華月は止めれるの?」
華月 の耳に届いた囁き声は
(家康の方が断然、色っぽい…)
と思わせ、ドキドキと鼓動を大きくさせた。
(それに…)
緩慢にだが、押しつけられ刺激されたソコはジン…と熱い疼きを持ち始めていた。