第44章 初雪の夜ーR18ー(秀吉)
掌に吸い付くようにしっとりとした肌。
円やかで柔らかな乳房をてで揉みしだきながら、
熟れた小さな果実のような胸の頂を舐め、口に含んで甘噛みをする。
「ンッ、あっ、あっ、」
華月は気持ち良いのか、逃げる様な声で、軀を震わせる。
「…で、よし、さん…初雪…」
障子を半分開けた華窓の向こうには降り止まない初雪。
「ああ…寒くないか?」
「…来年も…一緒に見たい…」
桃色に染まった華月の目元、
熱に潤んだ瞳が懇願する様に秀吉に向けられた。
「…分かったよ。約束する。
来年も一緒に見よう、必ず…。
だから、もう、俺に集中してくれないか?」
「うん…」
困った様にそう言った秀吉を華月の腕が引き寄せた。
「秀吉さん…大好きです」
華月が秀吉の耳元に囁いた。
甘やかな慕い労うような華月の声音に、秀吉の胸の奥に燻っていた不安や心配、焦り、
全部が一気に吹き飛んだ。
ギュッと胸を掴まれるほど強く、
気持ちを奮い立たせてくれた。
秀吉にもその理由は解らない、でも、そう感じた。